基礎英語の聞き方のコツ(基礎編)
こんにちは。
TOEFL専門、しけんや英語塾のブログになります。
わたしは、中学1年生のときに、初めてThis is a pen.的な英語に触れたのですが、同時に始めたのが、NHKの基礎英語(現行の基礎英語①でしょうか)でした。
これが、おそらく、これまで半世紀以上の人生を送っていますが、この人生の方向性を決することに(当時は気づきませんでしたが)なりました。
その意味では、基礎英語がわたしの原点である、と言っても言い過ぎではありません。
中1で基礎英語
中2で続・基礎英語
中3で英語会話
高1で英語会話
高2で英語会話
高3で英語会話
大学1年で、やさしいビジネス英語(現 実践ビジネス英語)
←この年からこの番組が始まりました。
大2でやさしいビジネス英語
大3でやさしいビジネス英語
大4でやさしいビジネス英語
と、学生時代に、しっかりNHKの英語講座を網羅しました。
あ、今でも、時間があるとき、
実践ビジネス英語
を聞いて、1回目で、シャドーイングをするようにしています。
(NHKさん、すいません。テキストは買ってません!)
今でも、TOEFLを教えていて、何年か英語圏に滞在したことのある生徒さんに出会いますが、「どうして、そんなことを知ってるんですか!?」って聞かれることも多いです。わたしが外国に住んだことがないのに、どうして、そんなニッチな文化的、日常的なことを知っているのか不思議に思われるのでしょうね。
えっと、全て、上のテキストに書いていたことです。。。
そんなわけで、基礎英語という番組は、英語圏での滞在を経ずして、1日20分程度(今は15分ですかね)で、英語についての、
単語
表現
文法
発音
聞き取り
文字
は、当然として、
文化
日常
社会
なども、写真などとともにテキストで学べてしまう、しかも長期滞在者と同じレベルに(そりゃそうです。長期滞在者が書いているのでしょうから)なってしまう、という、優れた教材なんですね。
英語を教えて四半世紀を超えて、それなりに教材を見てきましたし、自分でも作ってきましたが、この基礎英語を超えるものは、ありません。
そんな、ある意味、基礎英語フリークである、わたしが、基礎英語の活用法(というか聞き方・継続のコツ)についてお話ししましょう。
今回は、基礎英語(①②③)がちょうどいい、というレベル感の学習者向けに、アドバイスをしたいと思います。
1)基本は、毎日聞く。しかし、聞けなかったときには、追い付こうとせずに、そこは飛ばして次に行く。
大切です。
聞いていないというのは、耳から授業を受けていない、ということ。それをまだ学習途上の人が自らの力で追いつくのは困難だし、誤解もするでしょう。アクセントの位置を勝手に間違えたりするかもしれません。
次に進んでください。そのうち、何度も繰り返して出てくるものもあるでしょうし、1回飛ばしたからといって、なんともありません。ただし、次の日は聞く、というのが大切なんです。
今はインターネットで聞けますから、いつでもまとめて聞けると思うのですが、それでは効果が半減どころか10%くらいになってしまいます。その日の分をその日に聞きましょう。
2)できるだけライブで聞く
らじる、とかでできるだけライブで聞きましょう。でないと、どうしても後でまとめて、なんていうことになりますが、そんなことできますか?たぶん、無理なんです。で、みんなやめてしまう。4月号だけ買っておしまい、ということになります。コツは、追い付かないこと。これに尽きます。
3)2回聞く
といいつつ、インターネットのストリーミングは、活用したいですね。1日に2回同じ放送を聞いてみてはいかがでしょう。聞くときには、「あ、さっきやったから・・・」とか思わないで、2回目も、あたかも1回目かのように聞いてみてください。
4)聞くだけ
ノートに書き写したり、メモをとったり、そういう小細工は不要です。毎日15分の継続をするには、できるだけシンプルにしないといけないです。聞くだけ、ということに徹しましょう。(聞くだけ、と言っても、「では発音してください」とか言われた、ちゃんと言いますよ、そこで「聞くだけ」とかはダメです。)
こういう姿勢で聞きますが、この次が最も重要です。
5)基礎英語をメインの教材にしないこと
これです。基礎英語は、何かメインの勉強があって、その横で走らせるもの。サブだからこそ、1)~4)なんです。
だから、基礎英語が最高に役立つのは、やはり、学校で英語の勉強をしている学生さん。特に、中学生など、初めて学ぶ英文法などが出てくるような学習者です。この学校での勉強をメインにしながらも、基礎英語を続けていくと、この2つが絡み合ってきます。相乗効果とはこのことです。
そのとき、わたしは田舎の中学校で、もちろん、基礎英語の担当の先生よりできる人なんていなかったですから、もし、知識などが相反するようなときには、基礎英語を信用するようにしていました。
そして最後に、
6)ひとつのレベルが終わったら、必ず翌年には、次に進むこと
これも大切です。どんどん次のレベルに上げていくことで、前のレベルが定着してきますよ。わたしも、続・基礎英語に移ったことで、基礎英語で学んだことがしっかり定着しました。続・基礎英語はものすごく難しかったので、これをメインに考えていたら、心が折れたと思います。サブだからこそ、困難でも、スルーできた、というのもあると思います。ただ、これらすべての知識は、中3で、英語会話を聞き始めたとき、報われたと思います。
学習者それぞれの事情、方針がありますから、各自のやり方を守っていただければいいのですが、あえてアドバイスするとしたら、そういう感じになります。だから、3年も5年も基礎英語を聞いている、というのは、あまりよい勉強とは思えません。もっとレベルを上げることが大切だと思いますし、一旦レベルが上がったら、もはや下のレベルは物足りなくて、継続できないのが普通ですね。それでいいと思います。
続けることは、偉大なことなのですが、切り替えていくことも同じくらい重要なことです。レベルを上げるというのは、ぬるま湯から出ること。これが能力の向上に大いに貢献すると思います。
そういうお話しを動画でしました。
TOEFL 80を超えるための独学での勉強
こんにちは。
TOEFL専門、しけんや英語塾のブログになります。
ご質問をいただいておりまして、
2~3か月で、現在74点を85点に上げる、という目標をお持ちの、時間が十分にとれる、という方の勉強法です。
今回は、学校などを活用しない場合という前提にしますね。(通学する場合には、学校の指示にしたがって勉強するのに決まっているので。)
① この場合には、まず第一に、Sp / Wrを、そこらへんでいろいろ入手できるテンプレートでよいので、とにかくそのように言える・書けるようにしておきます。
一番もったいないのが、「わかるにはわかったんだけど、いかんせん、どのように書いたらいいのかわからなくて、書けなかった」という状況です。これではスコアがでません。
逆に、何かしらカタチに残しておけば、TOEFLはそんなに厳しくありません。Sp20 Wr22とか、合計で45程度を獲得するのはそれほど難しいことではないんです。ここでは低めに見積もって、Sp+Wr=40をとることにしましょう。
(これ以上になると、テンプレートに「頼る」という姿勢ではなかなかいかないです。)
② あとは、R / Lに集中です。
自分だけで勉強するには、この2つのセクションが絶対やりやすいですね。
どちらも、しっかり過去問をやりましょう。
1文1文、分析しながら読み・聞き、時間をかければわかる、という部分を増やしていきましょう。1文わかるごとにスコアが上がっていきます。
これを妨げるような文法などの知識不足があれば、TOEICの文法問題を使って、文法をつぶしていきましょう。同時にセンテンスは何度も音読して、Sp/Wrにつなげましょう。
Rの和訳は不要ですが、Lは、場合によっては書き取りをしてもよいでしょう。時間が十分にあるという設定ですので。会話のほうは、しっかり一緒に言えるようにする。レクチャーはしっかり書き取りをしながら、1文ごとに確認する。
③ 勉強が終わったら、R,Lともに、今度は、レジュメを作成しながら全体を気にしながら進めてください。あとでそのレジュメを見て、内容を思い出せるようにします。(これが、本番での読み方・聞き方になります。その予行演習になります。)
本番では、このレジュメを持っていきます。そのような内容のパッセージに決まっているので、こういうレジュメを頭に描きながら、読み・聞きをしてください。
④
Official Guide
Official Tests vol.1 vol.2
だけで、15セット以上あります。
これにじっくり取り組んでもよいですし、
もう少し簡単めの、日本語で書かれたR/Lの問題集でも大丈夫です(選択はお任せします)。
余裕があったら、単語集などを残り2週間くらいで、さーっと見渡して、今までに落としている語を意識的に拾っておきましょう。
⑤ これに加えて、NHKのラジオ英会話とかビジネス英語などを聞くと、もっと広い範囲の知識も加わり、勉強の幅も広がります。
⑥ ただ、このようにやっていて、あと1か月くらいになって、TPOを1本やるといいですね。それでスコアをみて、どうも進捗が感じられない、という気持ちにもなると思います。(でも、85点をとる人で満足して準備を終えた人は誰もいないので、そんなに深刻になる必要はありません) もはや自分ではどうにもならないかもしれない!と思ったら、しけんや英語塾までメッセージをください。少なくとも、残りの1か月で、「やり切った」感を与えることはできると思います。
あるいは、最初に問題を目の当たりにしたとき、これは無理かな、と思ったら、さっさと学校に行く、指導者に教えを乞う、というのがよいと思います。数か月の辛抱なので、これをクリアすれば、また未来が見えるわけですから。
さあ、80を超えて85点を目指してがんばって勉強しましょう!
そんなお話しを動画でしました。
On a day off
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Listeningで細かいところが聞き取れないときの対処法
こんにちは。
TOEFL専門しけんや英語塾のブログになります。
Listening で、in とかonが聞き取れない、とか、冠詞a やtheが聞き取れないのだけど、これはしっかり聞き取れなければならないのか、という問題があります。
特に、TOEFL60程度以下の受験生に多い問題です。これが90とか100を超えてくると、不思議なことに自然に解消されていくんですね。
まさに、ここに答えがあるので、これを解説したいと思います。
①まず、withだけ単独で聞いて、これがwithであると認識できない人はほぼいない、ということですね。
②だから、前置詞が聞き取れない、というとき、それは、単純に音素が聞こえない、という物理的な問題ではなくて、文脈の問題になる、ということです。
Prof. Brown is a teacher.
と聞こえるのか、
Prof. Brown is our teacher.
なのか、がわからん!としましょう。
ただですね、Professorなのに、彼は先生です、と言う意味があるのか、ということですね。同じフランス語の授業があって、うちはProf. Robertson なんだけど、君のクラスの先生は?という文脈があるでしょうね。そうなると、
our teacherとなるでしょう。
仮に、a teacherと聞こえたとしても、our teacherでなければならないわけです。
③接続詞も同様です。
I had to be there by five, but I couldn’t make it (…ズ) there was an accident.
いや、ここがですね・・・なんとかズって言ってるんですよ。だからasかな、とも思ったり、isかな、とか、becauseかな、と思ったりするんですよね、という問題ですね。
これって、でも、仮に(…ズ)でなくても(…ピ)だったとしても、理由を述べているのに決まってるのではないですか。
だから、答えはbecauseでもasでもよくって、人身事故があったから、間に合わなかった、ということがわかればよいわけです。
ここでisを入れるようだと、この人はもっともっと基本的な英文を学ぶ必要がありそうです。(少なくとも、TOEFLには太刀打ちできないと思われます。)
④音か意味か?
そういうわけで、Listeningができないという場合(初心者の場合)は、どうしても音の認識にばかりフォーカスしてしまいがちなんですね。TOEFLにはそんな問題はなくて、必ず5分ほどのレクチャーを聞かされます。その内容が全体として理解できたか、を問われるので、全体がなんとなくわかればそれでよいです。逆にいうと音の認識はそれほど重要なことではありません。
昔、どこかで、NHK英語会話を担当されていた東後勝明先生が、書かれていました。
文脈・イントネーションがわかっていれば、potatoをmotatoと発音しても、通じる、と。
こういうことです。
なのに、できないという受験生は、motatoって聞こえるんですよねー、あれは何でしょうね?という疑問を持つわけです。これでは、なかなか全体を聞くことができません。
⑤Readingと同じ
ということは、リスニングというのはつまるところ、readingと同じことがわかります。TOEFLのreadingのパッセージでは、なんかややこしいことを書いているけれど、この文脈で、この順序で述べているのであれば、ここは「こういう意味を書いていなければならない」というのがわかるわけで、これがまさに正解の選択肢なんですね。
だからリスニングのスコアを上げるには、このreadingでやっているプロセスのスピードを上げることが大切なんです。だから、リスニングのパッセージはreadingよりも簡単になっています。理解のプロセスのスピードを上げてもらうかわりに、内容を簡単にして、負荷を軽減しているわけです。
⑥リスニングの勉強で意識すること
聞こえなくても、そう言ったことにできるか
別の音が聞こえても、この文脈で、このイントネーションで言う内容はどうあるべきなのか、がわかるか
このあたりを、すでにわかっているパッセージを何度も聞きながら、練習すること、なんですね。
その前提である、単語や文法などの知識をreadingを通して詰め込んでいくことが重要なのは言うまでもありません。
そういうお話しを動画でしました。
TOEFL Listening 細かい部分が聞き取れない!の対処法
登録者数が2,000人となりました。
こんにちは。
TOEFL専門しけんや英語塾のブログになります。
しばらく、塾が多忙すぎまして、You Tubeの動画に手が回らなかったのですが、気づけば、登録者数が2,000人を超えておりまして、なんだかありがとうございます。
別に何人を目指しているわけでもなくて、単純に、TOEFLで必要な技術や勉強法や知恵をお伝えすることに特化して、動画をアップしております。
これからもマイペースでアップしていきますので、少しでもお役にたてたらうれしく思います。
どうもありがとうございます。