Listeningで細かいところが聞き取れないときの対処法
こんにちは。
TOEFL専門しけんや英語塾のブログになります。
Listening で、in とかonが聞き取れない、とか、冠詞a やtheが聞き取れないのだけど、これはしっかり聞き取れなければならないのか、という問題があります。
特に、TOEFL60程度以下の受験生に多い問題です。これが90とか100を超えてくると、不思議なことに自然に解消されていくんですね。
まさに、ここに答えがあるので、これを解説したいと思います。
①まず、withだけ単独で聞いて、これがwithであると認識できない人はほぼいない、ということですね。
②だから、前置詞が聞き取れない、というとき、それは、単純に音素が聞こえない、という物理的な問題ではなくて、文脈の問題になる、ということです。
Prof. Brown is a teacher.
と聞こえるのか、
Prof. Brown is our teacher.
なのか、がわからん!としましょう。
ただですね、Professorなのに、彼は先生です、と言う意味があるのか、ということですね。同じフランス語の授業があって、うちはProf. Robertson なんだけど、君のクラスの先生は?という文脈があるでしょうね。そうなると、
our teacherとなるでしょう。
仮に、a teacherと聞こえたとしても、our teacherでなければならないわけです。
③接続詞も同様です。
I had to be there by five, but I couldn’t make it (…ズ) there was an accident.
いや、ここがですね・・・なんとかズって言ってるんですよ。だからasかな、とも思ったり、isかな、とか、becauseかな、と思ったりするんですよね、という問題ですね。
これって、でも、仮に(…ズ)でなくても(…ピ)だったとしても、理由を述べているのに決まってるのではないですか。
だから、答えはbecauseでもasでもよくって、人身事故があったから、間に合わなかった、ということがわかればよいわけです。
ここでisを入れるようだと、この人はもっともっと基本的な英文を学ぶ必要がありそうです。(少なくとも、TOEFLには太刀打ちできないと思われます。)
④音か意味か?
そういうわけで、Listeningができないという場合(初心者の場合)は、どうしても音の認識にばかりフォーカスしてしまいがちなんですね。TOEFLにはそんな問題はなくて、必ず5分ほどのレクチャーを聞かされます。その内容が全体として理解できたか、を問われるので、全体がなんとなくわかればそれでよいです。逆にいうと音の認識はそれほど重要なことではありません。
昔、どこかで、NHK英語会話を担当されていた東後勝明先生が、書かれていました。
文脈・イントネーションがわかっていれば、potatoをmotatoと発音しても、通じる、と。
こういうことです。
なのに、できないという受験生は、motatoって聞こえるんですよねー、あれは何でしょうね?という疑問を持つわけです。これでは、なかなか全体を聞くことができません。
⑤Readingと同じ
ということは、リスニングというのはつまるところ、readingと同じことがわかります。TOEFLのreadingのパッセージでは、なんかややこしいことを書いているけれど、この文脈で、この順序で述べているのであれば、ここは「こういう意味を書いていなければならない」というのがわかるわけで、これがまさに正解の選択肢なんですね。
だからリスニングのスコアを上げるには、このreadingでやっているプロセスのスピードを上げることが大切なんです。だから、リスニングのパッセージはreadingよりも簡単になっています。理解のプロセスのスピードを上げてもらうかわりに、内容を簡単にして、負荷を軽減しているわけです。
⑥リスニングの勉強で意識すること
聞こえなくても、そう言ったことにできるか
別の音が聞こえても、この文脈で、このイントネーションで言う内容はどうあるべきなのか、がわかるか
このあたりを、すでにわかっているパッセージを何度も聞きながら、練習すること、なんですね。
その前提である、単語や文法などの知識をreadingを通して詰め込んでいくことが重要なのは言うまでもありません。
そういうお話しを動画でしました。
TOEFL Listening 細かい部分が聞き取れない!の対処法