ディクテーションの方法
こんにちは。
TOEFL専門、留学のためのしけんや英語塾のブログになります。
TOEFLの勉強の一環で、ディクテーション、いわゆる書き取り、をとり入れている方もいらっしゃるでしょう。特に聞き取りが不得意である受験生にはゆっくり自分のペースでできることもあって、いい勉強ですね。
以下に、今のわたしなら、自分がTOEFL60点くらいで、Listeningにブレークスルーが必要なとき、こうしなさいと自分に命じるだろう、という方法を示しますね。
けっこう大変ですよ。
けれど、今Listeningができている人は、多かれ少なかれ、こうした労力をすでに投下しているんですね。できていない人はまだ投下していない、ということなんだと思います。
ディクテーションは、実は、多くのことが一度に学べる練習です。
①音声
これは間違いありません。
②文法
文を書いていくので、途中で意識をしてしまいます。
③文章の流れ
途中で止めるので、次にplayを押すときに、次は何かな、と考えるのが自然です。
④スペリング
当然ですね。
⑤単語
知らない単語の場合は、しっかり調べましょう。
多くの方は、①にフォーカスしすぎているようです。
この、ウオメーって言ってるのが、わからない、というような場合、おそらく①しか考えられていないでしょう。
英語で、
ウオメー
だけ言うことありますか。
少なくともTOEFLのパッセージの中では、ひとまとまりのパッセージとしてしか、英語はでてきません。必ず文脈があるわけですね。これをしっかり意識しないといけないです。
ウオメー rises..., creating a low pressure zone... cool air....
で、もとにもどって、まさかと思うけど、これはwarm airか?と考えるわけですね。(ちょっと思いついた例がしょぼすぎて、真意が伝わったかどうか微妙)
①に執着している人は、
ウオメー、戻す、聞く、ウオメー、戻す、聞く、・・・
を繰り返して、うーん、ウオメー???となりがちです。
全体をしっかり何度もききましょう。これがディクテーションをするときに大切なことです。
まずは、全体を何度も聞いて、文脈を押さえること。逆に言うと、文脈が押さえられるまでは、10回でも20回でも聞き直すこと、です。(ディクテーションをしようというくらいだから、パッセージ自体は長くないですよね。)
で、
warm air
を導き出す、ということです。
書くときには、
warまで来たときに、warか、戦争か、スターウォーズか、ウォーか、ワ~じゃないか。などを考えたり、rises と、-sがついていることを意識したり、細かいことを言うと、
ん?
which
, which かな?コンマあるかな?というところまで気にしながら書き取れるとよいかと思います。
で、どうしてもわからないときには( )にしておきます。
最後までやってから元に戻ってやりなおします。すると、それは自分で作ったオリジナルの文法穴埋め問題になっています。音にとらわれずに、意味から( )を埋めてみてください。それでスクリプトをみると、方向性は確認できますね。
レベルにもよりますが、1文を書き取る場合に、②をしっかり意識したい場合には、
1)1文を必死で聞いて記憶する
2)記憶と文法をたよりに、1文書きだす
3)その文を再度眺めて、意味が通じるか確認する。
4)通じない部分・文法的なミスを発見したら修正する。
5)そのうえで、再度1文を聞いてみて、自分の記憶をたしかめる
というプロセスもおすすめです。
この1の部分では、「意味を理解して、キーワードを記憶している」はずです。もちろん、イントネーションなども大いにヒントになるでしょう。
で、2をやるときには、その「キーワードを使って、同じ意味を書く」という作業をしています。これが大切で、ここを指して、わたしは、
ディクテーションでは、「音を書き取るのではなくて、意味を書き取ってください」と指導しています。
そうやって1文を仕上げます。
そこまで来たら、次の文を(もう全体を何度も聞いているので、そこそこわかる)予測します。これで、low pressureの話しだったかな、など、です。
これが続いていきますね。
レベルがあがってきたら、最初全体を聞かずにいきなりやったりしてもいいかもしれません(が、そのレベルになったら、もはやディクテーションの練習は終わったと言える段階だと思います)。
とっても時間がかかるけれど、それなりに効果はあると思います。各自、取捨選択して練習してくださいね。
そんなお話しを動画でしました。
TOEFL Listeningの有効な勉強法としてのディクテーションのやり方