TOEFL専門 留学のための しけんや英語塾

TOEFLを突破するための可能性を追求します

日本語から始める英語の勉強

こんにちは。

TOEFL専門、留学のためのしけんや英語塾のブログになります。

 

突然ですが、みなさん、普段の言語活動について、なにかポリシーはありますか。わたしは(というか、先生なら)、意識的に、わかりやすく言語化すること、と、必ず具体的に話す、ということに苦心しているのではないでしょうか。

 

これ、大変重要です。

 

たとえば、ある学習者が

 

「文法が全然わかりません!」

 

と言ったとしたら、わたしは、文法を教えたくはならないかもしれません。

 

「この人は、自分の英語がまだ未熟であること(それが読むことなのか、書くことなのかよくわりませんが)を、「文法がわからない」という表現でしか伝えることができない学習者なのかもしれない。だって、「全然わからない」はずがないから。」

 

なんて思うでしょう。

 

要するに、言語活動のクオリティが低いんですね。だから、おそらく、

「ここ、目的語なんで・・・・」

 

と説明したら、

 

「目的語、っていうのがよくわかりません」

 

ということになるのだろう、と。

 

別の例もあります。

 

application essay(志望理由書)とかで、

 

「自分は、将来、国際的な仕事をしたいです!」

 

という表現しかできない人も多いのではないでしょうか。

 

「へー、麻薬組織で働くのかな?すごい国際的だよ。」

 

といじわるできますね。

 

自分がやりたいことを、「国際的」としか表現できないし、これまでの人生ではそれでよかったのかもしれません。

 

ただ、TOEFLで、英語を理解し、ズバリ要点を述べたり、短時間でポイントだけを押さえて言う・書く、というタスクをこなすにあたっては、こうした言語習慣はマイナスに働くと思います。

 

そもそも日本語って、擬態語、擬声語も多いですよね。

 

朝、寝坊したんで、バーッと起きて、サーっと顔洗ったら、ダーッてごはん食べて、ウワーッて走ってきたよ。そしたらもう、汗がダーッて感じで。。。。

 

これを1対1の対応で英語にするとしても、けっこうしんどいです。。。

 

だから、こういう日本語の言語活動をしている人にとっては、英語での表現は困難なんですね。

 

英語での表現力(要約力でも読解力でも答案構成力でもなんでも)を向上させるときには、英語、英語、ということでもいいのでしょうけれど、そもそも自分はどのような言語活動を普段しているのか、を振り返るのも、意味があるかな、と思うんですね。

 

たとえば、オノマトペは最低限にして、

 

朝、寝坊したので、急いでごはんを食べて、3分後には家を出て、駅まで走ったから、電車を降りるときには、汗だくでした。

 

と言う(まあ、たとえば、ですね)。

 

そうするとね、意外と、英語に直すのが簡単になります。

 

日本語での言語活動のレベルを上げることは、英語の勉強の一環として行えます。そして、それって、英語力も上がるけれど、母語を見直すこともできるし、一石二鳥・・・。

 

この冬、自分の日本語での言語活動を見直してみる、というのは、ひとつの「英語の勉強」になると思います。

 

そんなお話しを動画でしました。


2020年12月24日