TOEFL専門 留学のための しけんや英語塾

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パラフレーズはどのくらいするべきか?

こんにちは。

 

TOEFL専門、留学のためのしけんや英語塾のブログになります。

 

今回は、よく質問を受ける、「パラフレーズ」についてお話しします。

 

パラフレーズしたほうがいいですか?ということなんですが、これに対するわたしの見解は否定的です。

 

①それはパラフレーズって言わない!

 

たとえば、TOEFL80程度の人は極端に言うと、ありえないパラフレーズをします。

Integrated writing taskで、恐竜のlegs, legs, legs, legs,....とlegsが多かったから、

 

feet

 

にしてみました!

 

みたいなね。

 

それ、単語と単語を入れ替えると、たぶん、意味が違いますよね。

 

それはパラフレーズにはならないと思います。

 

②パラフレーズをした結果、エラーだらけの英文になる。

 

それならやらないほうがいいですね。

 

だから、基本、パラフレーズはやらなくていいです。

 

パラフレーズは、それだけでスコアに直接の影響を与えるわけではありません。別にコピペでいいじゃないですか。全体としてよい要約(答案)になっていればいいのです。

 

パラフレーズってね、たとえば、こんなふうにします。

 

Photosynthesis is a process by which energy is produced by plants ....とベタに定義をするのではなくてですね、

 

photosynthesisが普通に使われている文を書いて、その次に、

 

the primary function of producers in the energy cycle...

 

とか、

 

Plants are producers in the sense that they produce energy by the process called photosynthesis...

 

のようにして、パラフレーズを通して実は定義をしていた、とか、そんな感じで、単に二回目に現れたから言い方を変えました、みたいなことではないわけです。

 

だから、こういうのって、難しいですよね。

 

基本、Speaking / writingではパラフレーズは忘れたほうがいいと思います。そのほうがすっきり書けると思います。

 

逆に、Speakingとかで、そのままコピーして言えた、とか逆にすごいですね。

 

で、Speaking / Writingで、どうしてもパラフレーズをしなければ!と思ってしまう人の根本的な問題を暴き出しましょう。

 

それは彼らの答案に、同じ表現がたくさん出てくるから、添削で「パラフレーズしてはでしょう?」というアドバイスを受けるんですね。

 

で、どうして同じ表現がたくさん出てくるか、というと、

 

同じことを繰り返しているから

 

なんです。問題は、ここにあります。

 

つまり、Cooperation is important.

 

しか書いていないんです。

 

Many people believe that cooperation is important. I agree with the idea that cooperation is important. Cooperation is important especially when you work with others at your workplace. At work, cooperation is important, because you cannot work alone. So cooperation is important. 

 

もうやめてくれ、ってなりますよね。だから、「言い換えてください!」という添削もそれはうなづけます。

 

ただですね、この人の問題はパラフレーズでは解決しません。

 

 

問題は展開(development)がないこと、なんですね。

 

これを展開していれば、

 

Cooperation is important at work. When you work on a project, there are many people involved. Some make preparations, while others give presentations.  You would volunteer to give a presentation in class because you are better at it than others. Thus you can contribute to your group in one way or another. For example, .... Our successful presentation was attributed mainly to our cooperation. To be successful, therefore, cooperation is important. 

 

となって、cooperation is important. は、最初と最後で十分です。最初と最後を同じにすることで、逆にconsistency を強調することもできて、これはよいことです。

 

これが、「パラフレーズしたい症候群」の根本的な原因です。ようするに、展開できていない、というわけです。

 

TOEFLでは、展開する能力はしっかり測定されますが、パラフレーズする能力は些末なことです。受験生としてはどちらをがんばるかは自明なことですね。

 

また、パラフレーズは実はReading / Listeningのほうで、重要です。

 

選択肢は必ずと言っていいほど、パラフレーズされているからです。

 

レクチャー(またはパッセージ)で、彼のartworkはpaintingに見えるけれど、これはsculptureなんです、と。それでsculpture, sculpture...と彫刻がたくさん出てくる。

 

で、質問があって、当然彫刻だろう、と。

 

でも選択肢にsculptureがないわけですね。そりゃそうでしょう。多少表現は変更するでしょう。

 

で、パラフレーズの感覚がない人はついていけなくなります。

 

Reading / Listeningでは、このように、この表現を言い換えるとこうなる、これだと言い換えとしては少し行き過ぎだ、とか、そういうことができることも重要です。パラフレーズは、むしろR / Lで重要と言えます。

 

そんなお話しを動画でしました。


パラフレーズをどのくらいするか?